青二才書評 No.1「夫のちんぽが入らない」
どうも!
今週から読書企画始めました!
#今週の4冊
— けみくん (@don_tya) 2017年5月8日
「日本3.0」を読破し、古典読んでこなかったと反省したので、本の中で取り上げられていた「ゴルギアス」と「メノン」を入れました。
「夫のちんぽが入らない」「僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう」はタイトルだけで面白そうな本をチョイスしました! pic.twitter.com/BHwITjAIZ2
その中で面白かった本を、書評書いていきます。
今日の本:「夫のちんぽが入らない」
あらすじ
主人公はド田舎から出てきた芋娘の大学1年生。引っ越した直後に知り合った無遠慮な先輩に押し切られて付き合うことに・・・。しかし、その先輩は「キング」とあだ名がつくほどの持ち主。大きすぎて入らない苦しみを味わいながら、付き合いは順調に続き、結婚を迎える。性のない夫婦関係に苦しながらも、なんとか生きて抜いていく毎日。生き抜いた先に何があるのか。
読んで欲しい人
いじめられっ子、ナイーブな人、内向的な人
苦しみや葛藤を抱えた人必見の小説です。
感想
タイトルから察して、最初はただのコメディ系の小説かと思ったが、
読んでいくと、そんな軽いものではなく、
「性とは何か?」「常識とは何か?」「人生とは何か?」
を問うような小説だった。
タイトルからは想像つかない内容に一気に読んでしまった。
もちろん、筆者の境遇は想像しがたいものだが、
同じような時期を過ごしたことを思い出した。
高校の時に、いじめにあった時のことや、大学浪人時代を思い出した。
学校に行きたくないという思いだけで、無気力になる日々。
周りから見れば、ただサボっているように見れるのかもしれないけど、自分になりに、過去の記憶と戦っている。
あんな苦い想いをもう一度するかもしれない。もう傷つきたくない。自己防衛するために、無気力になるのかもしれない。
心の仕組みや体の仕組みを勉強した今では、苦もなく乗り越えるはず。
しかし、その当時は、本気で悩み苦しんだ日々だった。
そんな時に、私を支えてくれたのが本であり、同じ境遇を味わってきた人たちの声。
この本は、これからその役割を果たす本になると思う。
他人事から見れば、大した話ではないかもしれないし、本気で共感してくれる人もいないかもしれない。確か、もっと辛い境遇の人もいるし、もっと苦しみながら生きてきた人もいる。
でも、心の受容量は人それぞれ。それにあった生き方をすればいい。
辛い時期には、寄り添ってくれる人や、同じ境遇を先に体験した大人の体験談が重要で、その心の動く様子を克明に記録したこの小説は読むだけで助けになる小説。
子供の頃から社交的で、いじめられてこなかった人、むしろ、いじめてきた側からの人には、何も響かない小説かもしれない。
でも、少なくとも、この小説を読むことで、救われる人もいるはず。
そんな人たちが、読んでくれることを願って、書評を書かせていただきました。
読みたくなった方はこちらからどうぞ!
まとめ
Amazonレビューでは、低評価も多かったが、少なくとも私は面白かったです。
苦しい心の内を鮮明に描かれていて、苦しい時期に読みたい本だと思いました。タイトルで有名になった本ですが、決してタイトル負けしない内容なので、ぜひ興味を持った方は読んでみてください!
今日のツイート
だれにほめられたいかで、限界が決まる。
— 糸井 重里 (@itoi_shigesato) May 6, 2017
だれにほめられているかで、可能性が決まる。
ほめられることを忘れられるのが、なにより。
今日も覗きにきてくれてありがとうございます!
ではまた明日!